お知合いの真壁智治氏がプロジェクトリーダーをつとめる、OZONEデザインシンポジウム2009「カワイイパラダイム2」へ行ってきました。サブタイトルは「建築の変様とカワイイパラダイムの解明」。
真剣に「かわいい」の構造を解き明かそうとする、学術的に大変まじめなシンポジウム。内容うんぬんより「かわいいを研究する」というその発想が面白いと思います。
ファッション業界では「かわいい」というキーワードは、ハズせない基本の要素であり、また、クリエイティブの根幹であり、購買に繋がる心の琴線にもっとも伝わるモノであります。そして、それは昔から、誰かに教えられるワケでも無く、誰もが気にする事も無く、当然のように、デザインや提案の現場で使われているモノなのであります。
ところが最近、その「かわいい要素」を建物や空間に取り入れる建築家やインテリアデザイナーが出現してきました。(と、いうかトレンドは間違いなくそちらの方向ですね)
今までは「シンプルで無駄がなく安定し硬質で落ち着いたデザインが素晴らしいモダンデザインだ」と教え込まれた建築業界の方たちは、ハタっ?!と、この潮流に戸惑い、大きな変化だと感じたのでしょう。HP冒頭にも「建築の在り方やスガタは2000年ごろから変わり始め、建築がほほえみだしました。」とあります。
柔らかくあやふやで無駄も良しとする「かわいい」建築が魅力的に受け入れられる。それは何故か?!をイメージや概念ではなく、あえて学術的に分析し、時系列的に、構造的にマトリックス(図表化)して構造を解き明かそう、という試み。
——-女性なら誰でも説明無しでファンデーションの下にはベースメイクアップ品を使う事を知っている。けれど男性は知らない。そして知ったら「なぜ、それはファンデーションの前に必要なの?」なんて、基本中の基本を質問したりする・・・——-この「かわいい」研究の話も、最初はこんな事なのかと思っていました。
が、マジメに「かわいい」構造を解き明かし、その機能や効能を有効に地球と人類の生活のために使おうとする、その意識がすごいと思います。大切な事なんでしょう。
学者さんは面白いです。
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